カウンセリング実績12年。愛知県名古屋市でアダルトチルドレン・認知行動療法・伝わる会話が受けられるカウンセリングルーム。

カウンセリングルーム Your Place 

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アダルトチルドレンの事例

Your Placeのカウンセリングに通われ
ご卒業されたかたの相談実例をご紹介します。

アダルトチルドレンの傾向を持っていたAさん。

彼女は、どのような幼少期を過ごし、

大人になった今、どのようなことに悩み、
生きづらさを感じていたのでしょうか。


さっそく見てまいりましょう。

 

過干渉な養育者に「危ないからダメ」と言われ続けたAさんの人生

姉妹をかわいがる祖母

幼い頃、父親は出張ばかりで一緒に
遊んでもらった記憶があまりありません。

母親は中学校で先生をしており、
部活動や学校行事で帰宅時間は遅く
よく休日出勤をしていました。


3歳上の姉とは、
とても仲が良くいつも二人で遊んでいました。


そんな忙しい両親にかわり、
面倒をみてくれたのが祖母です。

祖母は公立小学校で元教師をしていた教育者で
かわいい二人の孫を甲斐甲斐しくお世話していました。


母親は、祖母と同じ職業である教師の道を選ぶほど
尊敬しており、祖母に子育てを任せっきりです。

父親は、長期出張がおおく子育てはノータッチ
したが、祖母は婿養子にきてくれた父をとても
大切にしていました。

 

祖母は、姉妹をとてもかわいがる反面、
礼儀作法に厳しく、心配性なところがあり

礼儀正しさを求め、「女の子なんだから。
もっとおしとやかにしなさい。走り回らないの!!」

なにかにつけて、「危ないからダメよ。
おばあちゃんが代わりにやってあげるね」

口癖のように、「そんなことをしてはいけないよ」
というのです。

 

なにもかもが用意されている環境

小学校5年生のときです。母の日に姉妹で
カレーライスを作ろうと思ったのですが、


いざ作り始めると祖母は、
「Aちゃんに包丁はまだ早いから、おばあちゃんが切ってあげるね」

「やけどしたら危ないから、二人ともそこで見てようね」

あっという間に完成したカレーライス。
それは祖母が、一から十まで作った料理でした。


心配性の祖母は、何でも先回りしてかわいい孫達に
失敗させないよう動き何もかも用意してくれます。

「かわいいAちゃんのために、おばあちゃんが
やってあげるね。ほら出来たよ」

 

友達は祖母が気に入る子とだけしか遊べません。

「△△ちゃんは育ちが悪いから遊んじゃダメよ。
〇〇ちゃんのご両親はお医者さんで立派な人だから
遊ぶなら〇〇ちゃんにしようね」

 

Aさんが「これをやってみたい」と言っても、
やんわりと「ダメだよ、こっちにしようね」と諭されるばかりです。
 

祖母の意見が絶対

小さい頃はあまり疑問に思わなかったものの、
中学に入り周りの子が流行りの音楽を聞いていたり
好きな服を着てお洒落を楽しんだり。 プリクラを
見て楽しく話す姿を
羨ましく思っていました。

「いいなぁ。私も行ってみたいな」

Aさんの言葉を聞いた
クラスメイトが
「みんなで一緒に遊びに行こう」と誘ってくれ、

飛び上がるほど嬉しかったそうです。


何を着て行こう。楽しみだな♪
でも、おばあちゃんに聞かなきゃ・・・


「みんなで遊園地に行くんだって。私も行ってもいい?」

恐るおそる聞くと、
祖母は穏やかな口調で、

「事故や事件に巻き込まれでもしたら・・・
何があるかわからないから、おばあちゃん心配で
寝込んじゃうよ。それでも行きたいって言うの?」


黙っているAさんに追い打ちをかけるように、

「中学生だけで遊園地だなんて不良がすることよ。
そんなお友達と仲が良いだなんて悲しいわ」

脅しのような言葉に、遊びに行くことをあきらめ
クラスでなじめないことが多くなりました。



その後も事あるごとに、
「Aちゃんは、これがいいと思うわ」という祖母。


進路について迷っていたとき、
興味のある大学を
それとなく伝えたのですが

案の定、祖母の返答は
「そんな遠い場所で一人暮らしだなんて心配・・・
Aちゃんの成績なら、この大学が合っているわよ」


 

「うん、そうだね。そうするよ」
説得すらしなかったそうです。
 

なぜなら、今までお願いをしても自分の希望が
叶ったことはなく、諭されるだけだったからです。

それに、姉も祖母の希望通りに生きていましたが、
仲のいい姉の口から不満を聞いたことがありません。



そんな状況のなかAさんは、
『自分のほうが間違っているのかもしれない』

『おばあちゃんがそう言うんだったら、
おばあちゃんの希望通りにした方がいいよね』

と思い、


だんだんと自分の考えが信じられなくなり、
祖母の意見に従い、大学・就職先を決めました。

 

誰かが決めてくれないと不安なんです。

就職して数年後、祖母が他界しました。
 

Aさんはというと、丁寧な言葉づかいに、
見事なまでのビジネスマナーを身につけ

祖母が選んだ仕事にあたっていました。
 

しかし、

今までいわゆる過干渉が当然な環境にあったため、
自分の意志で選択し、物事を決断し行動する経験が
ありません。


大勢の前で意見を求められると右へならえで、
「いいと思います」としか言えません。

一番に指名されてしまった時は、
焦りからパニックを感じるほどでした。



また、
祖母に禁止されていたため、同年代の子たちと
関わる体験が圧倒的に不足しており、
共感性が育つ機会が奪われていました。

 

人の感情を認知・推測することが苦手で、うまく
コミュニケーションをとることができません。

余計な一言をいって、相手に嫌な顔をされたり、
一方的に自分の話しばかりし場がしらけがちです。

Aさんは仲良くしたくても、どうすればいいのか
よくわからず孤独を感じていました。


 

実務では、融通がきかず杓子定規な対応から
上司や取引先としばしばトラブルが起こっていました。

 

「ルールが決まった仕事や具体的な指示があれば、
正確にこなすのは得意なんです。

でも、誰かが決めてくれないと不安なんです。
だって、おばあちゃんが・・・」

 

Aさんは泣きながら話してくださいました。


祖母の影響力とは一体
どんなものだったのでしょうか。

祖母とAさんの関係を紐解いていきましょう。


 

「危ないからダメ」が招くもの

祖母は、かわいい孫に
「つらい目にあって欲しくない」という
気持ちが強く、よかれと思ってやってきたのです。
 

しかし、どう見ても過干渉でした。

過干渉とは


親(養育者)の理想や期待を子どもに押し付け
子どもの人生をコントロールしたり、子どもが
求めないことまでやり過ぎるのが過干渉です。

 

過干渉な親は自分の価値観を基準にして、
「私がやってあげなければ(ならない)」と
思い込んでしまう特徴があります。

そのため、親(養育者)は自分自身が
過干渉なことになかなか気づきません。



また、過干渉な親(養育者)は
「子の失態や過ち=自分の評価に影響する」
という考え方を持ち、
不安を抱いている人が
多くいらっしゃいます。


過干渉な人の心理背景には、
子どものためではなく『自分のため』という
思いも潜んでいることがあります。

 



果たして祖母は本当に、
かわいい孫のためだったのでしょうか?

それとも・・・


 

悲しいことに、
過干渉な祖母は自分の価値観を基準に

Aさんの『やってみたい!』好奇心を制止し、

代わりに「危ないからダメよ」と、
経験するチャンスを奪ってしまっていたのです。

 

経験 には、
ポジティブな面もネガティブな面もあります。

失敗して悔しい、悲しい。上手くいかずイヤ~
な気持ちになることもあるでしょう。

 

しかし、それが 成長の糧 なのです。
 

向上心・好奇心をもって自発的に行動した結果
失敗したとて、学べることが沢山あります。


・自分で判断する力
失敗を活かす思考力
・未来を想像する力   


対人関係の失敗やトラブルの経験も、
自分の言動で相手がどう思うのかを考える機会
であり、共感力が養われる大事な体験です。



過干渉な環境では、
子どもの意思が尊重されません。
価値観や好みなど否定
されることで
 

『自分が選ぶことは
いつも間違っているのではないか』と

自分自身を疑い不安になってしまいます。

 

結果、自己肯定感がどんどん低くなり、
自分に自信が持てなくなってしまいます。


 

Aさんのカウンセリング

愛情をもって接してくれた祖母に対する感謝と
我慢ばかりさせられた憎しみが入り混じり、
 

「家族を悪く思うなんて、わたし最低ですよね」


と、家族から影響を受けた自分 という事実を
受け止められずにいました。


悩みの原因が「両親(養育者)」にもある。と
考えること自体、無意識に抵抗を感じてしまう人は
少なくありません。


もらった愛情は、あたたかな愛情 として感謝し、
嫌なことは、イヤだったこと。と認めることが
解決の第一歩です。



Aさんも、感じたままに気持ちを吐き出し
祖母との関係性や自分自身についてふり返りながら
納得いく答えを見つけ

「これからの未来は自分がつくっていく」

と、笑顔で卒業されていきました。





アダルトチルドレン(AC) は、
幼少期、ある役割を演じたことがきっかけで、
その後の生き方や他者との関わり方までもが、
決まってしまうと言われています。


こちらの記事で詳しく解説しております。
よろしければ合わせてご覧くださいね。
 

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カウンセリングルーム Your Place について

名古屋市中区にある性格改善専門のカウンセリングルームです。

頑張ることに疲れてしまった人や、自信が持てない人、会話に苦手意識を感じる人。
生きづらさを解消するためのアダルトチルドレンの克服、認知行動療法を体験されたい人が多いカウンセリングです。

面接回数についても長期・短期とも希望に合わせて調節することが可能です。

久屋大通駅 徒歩4分。栄駅 徒歩9分にある便利なカウンセリングルームです。
心が軽くなり、より豊かに自分の人生を生きていきたくなるカウンセリングが受けられます。

はじめまして。カウンセリングルーム Your Place カウンセラー安江朱里です。

2012年に開設以来、誰もが感じる「嫌われたくない」「居場所を失いたくない」不安・孤独に寄り添い
よりよい人生を歩むための性格改善専門カウンセリングを行っております。

 

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